和歌山県和歌山市美園町のメンタルクリニックおおや

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おおや通信
NEWS

光療法2

下記の治療では、太陽光と同等度の光を照射できるパネルが治療室に設置されており、ある時間が来るとその治療室で眠っている患者さんに光を照射し、照射する時刻を徐々に早めていくという方法をとっていました。このような設備はなかなかありません。通常は光療法用のライトを用います。

光療法1

先日TV番組で、睡眠覚醒リズム障害の青年の光療法による治療方法が紹介されていました。その方には昼夜逆転現象があり、朝にどうしても起きることができないというものです。10日ほどの入院加療で回復されていました。

慢性疲労症候群(CFS)について

厚生労働省の診断基準では,慢性的な強い疲労を主(大症状)とする病態で,臓器疾患や膠原病等,精神疾患を除外したものになっています。リンパ節の腫脹や微熱,筋肉痛や関節痛が小症状に含まれます。実は診断基準をみてもよく解らない疾患であるとの印象です。問題点はいくつかありますが,ひとつは疲労(客観的指標)や疲労感(主観的評価)が定義されていません。また,何らかのウィルスや細菌の感染が免疫機能を中心にして機能障害をもたらすことのようですが,原因病原体が特定されると○○感染後遺症となってしまいます。さらに最近ではストレス原因説も出て混乱しているようです。ただし,臨床では強い疲労感のみを訴え,大変風邪をひきやすい方やアレルギー疾患をお持ちの方をたくさん診察します。この疾患概念の有用性はまだ未知数ではないでしょうか?

睡眠学

デジタル機器の発達で,長時間の脳波記録が可能になりました。かつては記録紙に保存されたデータが今はディスクに保存可能です。このことが睡眠に関する知見を飛躍させました。磁気記録されたデータをパソコン画面で閲覧したり,計量化することができます。

昼寝1

文部科学省に「快適な睡眠の確保に関する総合研究班」というのがあるそうです。それによると、午後の眠気を改善するには、①15分程度の短時間仮眠、②仮眠前にカフェインを飲むこと、③仮眠直後に太陽光などの高照度を浴びること等が推奨されています。午後2〜3時ごろに眠くなることは生理的なものです。その時間帯以外に強烈に眠くなるとすれば、お気をつけ下さい。

過重労働について1

労働に関する法律は労働三法をはじめとして少なくとも50はあります。その中で労働者の健康に関する法律でもっとも重要なものとしては労働安全衛生法が挙げられます。元々は危険を伴う職務に対する雇用者(会社)側の被雇用者への安全配慮が中心でしたが,「過労死」という概念が徐々に広まり,脳・心臓疾患や精神疾患に対する配慮義務も謳われています。今までにも過労死や過労による障害の労災認定や裁判例はありましたが,2002年以降特に過重労働による労災の認定や裁判での過重労働と死亡や障害との因果関係を認める判決が続出しています。同法では,一定規模以上の事業所に産業医を配置する義務,一定時間以上の残業をする被雇用者に産業医の診察を受けさせる義務等が明記されています。A氏は産業医という言葉を知らなかったようです。

暑さ対策

今年も猛暑がやって来たという頃になりました。近畿の梅雨明け宣言は未だのようですが、もう立派な猛暑です。暑さによる健康被害は体が熱さに耐えられない、食べ物が腐敗しやすい、寝苦しかったり食が細くなり体力が落ちる等です。直射日光を避けたりこまめに水分を摂ったりすることが必要ですが、数年前に比べ明らかに日本中の気温が上がっています。お気をつけ下さい。

アルコール談話4

A氏に「何故酒を飲むのか?」というかなり哲学的な疑問が湧きました。最も単純な答えは「個人的には爽快期」を味わうためです。もちろんお酒自体が美味しい,食事を美味しくさせるという理由もあるでしょう。お酒自体が趣味という方もおられます。集団的になると,お酒は盛り上がるためです。これは集団的爽快期および興奮期です。緊張感が取れ,やや多弁になると普段は話しづらい相手とでも会話が弾みます。一緒に飲んでいる人たちと一体感や連帯感を感じてしまいます。宴会や祭礼でお酒が登場する理由はこれらにあります。ただし,度が過ぎると…,です。

アルコール談話3

A氏の酔い方は今のところ単純酩酊です。アルコールを摂取すると血中濃度が高くなるに従い,爽快期,興奮期,酩酊期,泥酔期,昏睡期となります。ただし個人差がかなりあります。“酒の強い人”というのは酩酊期に大量のアルコールを摂取できる人と換言できます。爽快期は酒気帯び運転,興奮期で酒酔い運転に該当します。泥酔期では意識がなく,昏睡期では心肺機能に障害が出ます。お酒に慣れていない学生がコンパなどで“一気飲み”により泥酔や昏睡状態になるとします。速やかに救急医療を受けなければなりません。放っておけば死に至りますので注意して下さい。そもそも現役で大学に合格すればまだ18歳の未成年ですので。

アルコール談話2

「アルコールは薬物である」と聞くと違和感を持たれる方も多いかと思います。薬物とは、「自然界からの抽出や発酵、あるいは化学的合成により生成され、身体や精神に影響を与えるもの」と考えれば、アルコールは薬物です。おまけに、依存性を有しています。抗不安薬や睡眠剤の依存性を気にされる方は多いのですが、アルコールは合法的で処方箋の不要な依存性を有する薬物であり、単回の使用でも精神に影響を与えるものです。