和歌山県和歌山市美園町のメンタルクリニックおおや

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おおや通信
NEWS

アルコール談話1

5月30日に登場した若いサラリーマンはアルコールという薬物の影響下にありました。アルコールの作用は最も単純に説明すると神経麻痺作用です。精神状態に影響したとすれば、中枢神経を麻痺させたことになります。酩酊(お酒に酔うこと)は単純酩酊と異常酩酊に大別されます。異常酩酊では「人が変わる」場合や意識がはっきりしないこともあります(単純酩酊でも記憶が飛んでいることはあります)。幻覚や妄想が出現することもあり得ます。異常酩酊者は周囲から煙たがられたり、警察のご厄介になったりされます。ご自愛を。

フィクション:サラリーマンA氏の苦悩2

4月のある日,A氏は残業のため遅くなった。それでも終電まで2時間以上あり,いつもの立ち飲み屋に寄った。普段より遅い時刻なので,いつも見かける顔がない。時間によってメンバーが代わる。隣で飲んでいる30歳くらいのサラリーマンが店員に何か文句を言っている。初めて見る顔である。かなり酔っている。店員も初めて見る顔で,言葉からは中国人っぽい。サラリーマンと店員の会話はかみ合わない。他人が酔って絡む姿は余りいいものではない。するとそのサラリーマンはA氏に話しかけ,同意を求めてきた。「ねえ,ちょっとひどいでしょう?」。訳の解らないA氏は話す言葉はない。困惑したA氏であった。店員は何故文句を言われなければならないかが解らないらしい。(続く)

フィクション:サラリーマンA氏の苦悩1

A氏は43歳、従業員総数5000人を超える企業の総務部某課の課長である。勤務地西新宿から15Kmほど離れたC市に居住し、子供が2人いる。最寄の私鉄の駅から新宿までは約25分の通勤時間である。家庭や会社には特別の不満は無い。仕事が終わると、新宿駅周辺の立ち飲み屋でちょっと一杯引っ掛けるのが楽しみである。その店に行くと、客のメンバーは大体固定している。客同士は詮索し合わないのが礼儀(?)なので、よく隣り合う50過ぎの男性とも軽く会話はするが、その人がどこの誰かは知る由も無い。(続く)

うつ状態、うつ病について35

ディスチミア親和型うつ病の特徴は、「軽症的」「持続的」「気分のムラが目立つ」「自己愛的」「他罰的」等です。古典的な病前性格とされるメランコリー親和型や執着性、自罰性とは随分と異なります。症状としての抑うつ気分、意欲低下、喜びや興味の喪失等は古典的うつ病と同じですが、配慮性よりは自己中心性、疲弊よりは自我の傷つき易さや周囲に自分の状態を気付いて欲しいといった心理などが目立ちます。

至適睡眠時間

昨日TV番組で睡眠時間の話題が放送されていました。成人では通常5〜8時間の至適睡眠時間が常識的で、人によってはそれよりも短時間でよいショート・スリーパー、それより長時間を要するロング・スリーパーが存在するとのことです。午後に眠くなるのは夜間の睡眠の質を上げる助けとなるそうです。ただし、せいぜい15分から30分程度で、うたた寝がいいそうです。昼食後20分程度全員で昼寝をする学校が紹介されていました。うたた寝ができなくとも目を閉じることで視覚刺激を遮断する効果があり、夜間の睡眠の質を上げるそうです。

うつ状態、うつ病について34

気分変調性障害と大うつ病とは経過やうつ状態の程度に違いがあります。診断基準に則って診断した場合、気分変調性障害の診断数は増えるのではないでしょうか? 近年、ディスチミア親和型うつ病という概念が提唱されていますが、古典的・典型的うつ病とは病像や経過、病前性格等に違いがあるようです。

長期休暇の心得

疲労感のある方にとっては休暇は宝物です。外出予定がなければ一般に起床が遅くなり、「明日は休みだから」と考えれば入床時刻が遅くなります。つまり、休暇は遅寝遅起きになりがちです。いざ会社や学校が始まるとその日の朝、起きることができないということになる場合もあります。朝の気分は優れず、「このまま寝ていたい」となります。できれば休暇中も普段の睡眠覚醒リズムを保ちたいものです。

過重労働によるうつ病

うつ病の原因が労務によると判断されるケースが増えています。労基局や民事裁判で認定をめぐって争われることもあります。過重労働か否かは残業時間数を基準にすることが多いようですが、他に客観的な基準を設けにくいこともあるようです。

うつ状態での睡眠障害

(以下は再記です。)

睡眠障害は不眠、中途覚醒、早期覚醒、過眠、浅い睡眠、日中の眠気等が指摘されますが、要は一日の睡眠・覚醒リズムの障害(夜間と日中の覚醒水準の差が小さい)と睡眠中断のし易さに集約されると考えられます。このうち治療としては後者がターゲットであり、無理にでも眠前に睡眠薬や鎮静作用の強い抗うつ薬を服用して頂き、睡眠の中断を回避しようとします。朝に眠気を感じられる方が多いのですが、眠前薬の持ち越しというよりはうつ状態による覚醒の立ち上がりの悪さが原因であると考えられます。作用時間や半減期から考えて、薬の影響とは考えにくい場合が多いのです。

うつ状態、うつ病について33

「気分変調性障害」という診断名があります。「だらだらとうつ状態が長く続く」病態です。何故長期間持続するかははっきりしていないようですが、療養の不味さや性格傾向等の要因が指摘されます。ただし、療養の不味さや性格傾向を明確に判別する基準というものは曖昧です。経験的には、「気分の改善があっても、身体的なリズムが悪い」との傾向があるようです。